自社開発した製品・クラウドサービスの提供や受託開発などを通し、ニーズに最適なオリジナルでオンリーワンの価値を提供する株式会社エム・イー・シー。かゆいところに手の届く開発で、お客様の課題解決や目標達成を強力サポートしています。

中でも、「お客様に寄り添った選挙運営」をモットーに、労力・コストなどの負担を抑えながらも思い通りの選挙運営を実現できる手厚いサポートを提供するi-Voteは、リピーターの多い人気サービスです。

今回は、そんなi-Voteの企画段階のエピソードや、現在心がけている点などについて、お話を聞いてみました。

きっかけは「予算オーバー」?お客様の要望を何とか実現したくて企画

i-Vote立ち上げメンバ。企画・開発を担当。

―どうしてi-Voteを始めようと思ったのですか?

あるお客様のウェブサイト更新業務を受託していたときに、スクラッチ開発された選挙システムに機能を追加する相談を受けました。

ところが、見積もってみると数千万円となり、全く予算と見合わなかったのです。

そこで、当社の製品として開発して提供する案が出たのが、i-Voteを始めたきっかけです。

―お客様の要望を何とか実現したいというところから、企画が始まったんですね

正直なところ、収益化出来るかどうかは、不透明でした。

ですが、競合がいないこと、市場が大き過ぎないことに加えて、当時は採用した新人メンバーのOJTの題材が必要であったという状況もありました。
そこで、社内の合意形成を経て、開発を開始することとなりました。

当時、ウェブ選挙はほぼ市場が無いため、「どのような機能にするか」「料金や提供形態をどうするか」など、全てが手探りの状態でした。
企画段階での設計資料が残っていますが、現在でも、「ああでもない、こうでもない」と悩んだことを思い出します。

―企画にあたって特に留意した点は、ありますか?

料金体系には、特にこだわりました。

例えば、1有権者につき100円にしたのは、料金体系のわかりやすさに加えて、郵送選挙する場合の往復ハガキの料金と比較して「明らかにコストダウンになる」からです。

また、無投票選挙となった場合の料金は、基本サポート料金のみとしたのもポイントです。
無投票の場合にはハガキも送りませんから、ここで費用を頂いてしまうと、逆にコストアップになってしまいますからね。

さらに、将来的に競合サービスが出てきた場合のことを考え、専任担当者を付けたサポートサービスを強みとしようと考えました。

お客様の要件を詳しくヒアリングし、システムでの実装や運用方法を提案して、負担なく選挙を実施頂けるように工夫しています。
過去の選挙に関するノウハウは私たちの側で蓄積することで、担当者が代わっても支障なく選挙を実施出来るようになりますから。

―コスパの高い料金設定や手厚いサポートなど、多くのこだわりが人気の理由なのですね

実際、i-Voteのリピート率は非常に高く、サポートサービスを選んで頂けていると考えています。

ここまでのサービスをこの低価格で提供出来る会社はいないだろう、と自負しています。

開発も営業も、すべて手探りで積み上げたからこその完成度

i-Vote立ち上げメンバ。企画・営業からマイクロサイトの開発までマルチに担当。

―開発段階でもっとも苦労したのは、どのようなことですか?

仕様を決める段階で、一番苦労しましたね。

開発については、選挙の仕様についてどのような方法が一般的か、地道にヒアリングして決めました。

―前例の無いシステム開発は、開発段階以降も苦労が多かったのでは?

知名度がないので、テレアポや紹介などをとにかく地道にやるしかなくて、苦労しました。

テレアポは何百件かけて2,3件話を聞いてもらえるかどうか、というレベルです。

職業の中で営業が花形だといわれる所以がわかりました(笑)

ハガキひとつを送るにも、「どうやって作成するか?」など、すべて一から試行錯誤しました。
ペルソナの設定など、マーケティングも一から行ったのですよ。

経験者もいなかったため、進め方や業者の選定のノウハウもなかったですね。

「どういう選挙をしたいのか」「機能が必要なのか」を選挙を実施する学会に個別に聞いて、i-Voteでどうやって汎用化させるかを決めていったので、非常に時間がかかったのです。

―前例の無い挑戦だけに、やりがいも大きかったのでしょうね

開発から運営まですべて行うトータルシステムサービスを、早くから実施することができたと思います。

契約の取り方や雇用契約書の作成・営業活動・マーケティングについて、独力で考えて行ったため、やりがいがありました。

WordPressもほぼ触ったことがなかったのですが、問い合わせページを用意するため、旧サイトは自力で作成しました。
苦労しましたが、面白かったですよ。

最初はi-Voteがいくら売れるかもわからず投資でしたが、現在では売り上げも伸びました。

システムを作るだけではお金にならないので、それをどう売ってお金にするかを考えるよい機会になりました。
なかなかできない、貴重な経験をしたと思います。

心がけているのは傾聴・誠実・寄り添い

i-Voteの営業・顧客サポートを担当。
きめ細かな対応で多数のお客様から感謝のお声をいただいています。

―現在運営するにあたり、心がけていることを教えてください

打合せやメール・電話越しでのやり取りが多いお客様担当として、まず心がけていることは、「よく聞くこと」です。

「選挙の条件は何か」「不明点はどこか」「何に困っているのか」をしっかりと聞き、認識違いや勘違いが起きないよう注意しています。

また、安心してご利用いただけるよう、「システムでできること・できないこと」をふまえ、「どうしたらご希望の選挙を実現できるか」をご提案しています。

―運営にあたっては、データの登録作業なども気を遣いますよね

システム導入で選挙が楽になるはずが、万が一登録ミスがあったら、全てが台無しになってしまいますからね。
選挙ご担当者様だけでなく、多くの有権者様にもご迷惑をかけてしまいます。

そのため、ご共有いただいたデータは念入りに確認し、慎重に登録、最終確認作業を行っています。

―お問い合わせの対応では、どういうことに気を配っていますか?

初めてお問合せをいただく方は、特に不安が大きいでしょう。

人は第一印象で「ほっ」とできれば、そのあとも気軽に相談がしやすくなると思っています。

「エム・イー・シーの人に聞けば安心」「話していて気持ちがいい人」そう思っていただけるよう、誠実な対応を心がけています。

―多くの心がけがあるから、快適で負担の少ない選挙運営を実現できるのですね

選挙は我々だけでは実現できません。ご担当者様と一緒に作り上げていくものだと思っています。

これまで数々の選挙運営に携り、多くの知見があるとはいえ、選挙条件は多種多様です。

時には、我々がご提案する実施方法の応用版を逆提案していただくなど、お客様と一緒に理想とする選挙の実現方法を模索・発見することもあります。

また、無事に選挙を終えることができたことへの感謝のお言葉はもちろん、この機能を追加してほしい、この部分の表示を変えてほしいなどのご要望も頂戴します。

皆様のご意見ご要望は開発チームと連携し、よりよいシステムへの改善に活かしています。

選挙管理をご担当される皆様のハードルを下げたい

i-Voteの広報を担当。
知名度を高めるため、コラム作成やマイクロサイト運営を行っています。

―最近は、コラムの充実にも力を入れていると聞きました

弊社のコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
コラムは、選挙管理をご担当される皆様のハードルを下げるために作成しています。

行わなければいけないものの手間も時間もかかる選挙、少しハードルが高くはないでしょうか。

「集計の手間を考えて選挙システムを導入したいけれど、パソコンが苦手な有権者も多いし使いこなせるか不安」
「料金形態に質問があるけれど、問い合わせればしつこく営業されるかも・・・」

など、そんな声もあるのではないかと感じております。

そこで、選挙システムについてご検討中の方や、選挙運営の方法についてお調べの方にも有益なコラムを準備しお役立て頂きたいと考え、コラムの充実をはかっているところです。

現在ご覧頂いているこのサイトもi-Voteのシステムも、i-Voteチームで一から考えて運営しています。

―検討段階で役立つ情報が手軽に手に入るのは、助かります

弊社は主にシステム開発を行っている会社ですので、もちろん技術力には自信がありますが、お客様との対話や情報提供、提案にも力を入れて取り組んでいます。

内部の人間があまり褒めすぎるのも良くないのかもしれませんが、私がi-Voteチームに配属され、最初にi-Voteのサポート内容を聞いた時、無料サポートが想像よりもかなり充実していて驚きました。

「ここまでやってるんですねぇ」と言ったのを覚えています。

広報なので、その魅力をちゃんと伝えないといけないですね(笑)

―今後も、ハードルを下げるためのさらなる取り組みに期待できますね!

今後は、よりわかりやすくする為に操作方法の動画を組み込んだり、説明会を実施したり、できればよいですね。

もちろんこのサイトも作って終わり、ではなく、より見やすくなるようリニューアルしていきます!