選挙において「白票」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
これは、投票用紙に候補者名などを記載せず、空白のまま提出された票のことを指します。
選挙によっては、こうした白紙の票を「白票」として集計し、意思表示の一つとして扱うこともあります。
しかし、i-Voteでは少し異なる仕組みで票を扱っています。

i-Voteにおける票の扱い

i-Voteでは、投票確定時に使用されなかった票はすべて「無効票」として集計されます。
これは、オンライン選挙の特性と、秘密選挙の原則を守るための設計です。

連記投票で5票の持ち票がある場合
1人だけに投票し、残り4票を空欄
空欄の4票は「無効票」
誰にも投票せず、すべて空欄で確定した場合
5票すべてが「無効票」
  • このように、紙の選挙で「白票」として扱われるケースも、オンライン選挙では「無効票」として処理されます。

なぜ「白票」を区別しないのか?

オンライン選挙では、投票内容が完全に匿名であることが求められます。
誰がどのように投票したか、何票選択せず投票したか追跡できない設計になっているため、「白票」と「無効票」を区別することが技術的にも制度的にも難しいのです。
また、投票操作の明確さを保つためにも、「使用された票=有効票」「使用されなかった票=無効票」というシンプルなルールを採用しています。

まとめ

オンライン選挙では、紙の選挙とは異なるルールが適用されることがあります。
すべての投票が匿名で行われる「秘密選挙」の原則を守るためにも、こうした仕組みをご理解いただけると幸いです。
ご不明な点があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください